ヒュッテいぬねこ レースレポート#2 後半編

ヒュッテいぬねこレースレポート
カクタスカップ inJam 勝山
2009年09月12日(土)
天候:雨
気温:14℃
バイク:mrazek 29er
サスペンション:ホワイトブラザーズ マジック29 80(35psi)
タイヤ:MAXXIS イグナイター29×2.1(空気圧(前後とも):2.2気圧)
ブレーキ:Avid BB7(ノーマルパッド)
アイウェア:アディダス イーブル・アイ
補給食:グリコCCDドリンク(500cc×2本)
■練習レースの始まり!
始めの1周目は試走の延長+アップのような位置づけで、
コースの状況と身体の状態を見ながらペースを掴む事に!
降り続く雨のせいで泥が酷く、一部の上りは乗車が無理だった。
しかし、全体的にライダーも散らばっており、
接触の危険性も低い良いコース状況だ!
身体は寒さの悪影響も見られず、気分も悪くない!
天候とは裏腹にモチベーションは上がっていった。
2周目からは、様子見はせずに前へ前へ!
視界に入ったライダーは全て抜くつもりで走った。
下りも少しは攻略出来てきたのか、ほとんど乗車したままクリア!
しかも、泥の下りが楽しい!
20年近いキャリアの中で、泥の下りが楽しいと感じた事は初めてだった。
足も動くし、頭も冴えて(狂って?)いた。
3周目も2周目同様、前へ前へ!下りも落ち着きつつ攻め、上りは追い込んで攻める!!
今日は29インチの重量も感じずパワフルに登れる!
身体の調子は悪くないようだ!
■上りの後には下りあり?
好調だった。後半のシングルトラックの一つ目のコーナーまでは・・・
それは突然起きたのだ!
その木の根のコーナーも試走も含め何度も下っていたので、
進入するラインとブレーキポイントは見極めていたつもりだった!
気分良く、しかし集中したままそのコーナーに進入していった。
ブレーキポイントに差し掛かり、今までどおりの箇所でブレーキレバーを引いた。
ここから先は無意識領域・・・
頭は「???、バイクが減速していません、このままでは危険です」と
冷静に身体に情報を送ってきた。
そこで両方の指はブレーキレバーをさらに引き、バイクを減速させよう努力した。
当然の事ながら前後のブレーキ配分も考えられず、ブレーキをかけた為・・・
前タイヤはブレーキをかけた状態のまま木の根に乗り上げた!
次の瞬間にバイクは右に倒れ、身体はさらに右に飛ばされて草むらへ。
気づいたときには草むらの中だった。
しかし、直ぐに後ろを見て他のライダーが来ていない事を確認した。
その後、寝転んだままコース中央のバイクを引き寄せ、一安心。
次は身体の確認、大きな怪我が無い事が確認でき、さらに一安心。
バイクを起こしながらチェック、ハンドルが180°回転していたので
トップチューブとシフターが干渉し大きな傷が出来ていた。
右のブレーキレバーはやや上を向いていたが、走るのには支障は無いと判断。
さらに落車の原因となった、ブレーキの確認をした。
はっきりいって、全く利かない状態だ。
泥と雨のせいでパッドが磨り減り、無くなってしまったのだろう。
かなり不利な状況になってしまったが、どうしようもないのでそのまま走る事にした。
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深い傷が出来たトップチューブ・・・カーボンでなくて良かった!
さっきまで好調だったリズムは崩れ、下りは酷いものだった。
さらにグリップとハンドルバーの間に泥と水が入り、
グリップがくるくると回転するようになってしまった。
ハンドルバーに不必要に力を加え続けなければ、グリップが抜けてしまいそうだった。
さらに今回試験的に導入したアイウェアはレンズの外周部全てにフレームがあるタイプで、
曇りが酷く、顔との間に隙間を空けると泥が目に入ってしまう始末。
悪い事は重なるものだ・・・
しかし、気持ちだけは切らさないように、上りではプッシュし続けた!
■落ちた先は・・・
それからは我慢の連続だった。
下り以外は攻めるものの、目に入った泥と曇ったアイウェアでは集中しにくかった。
ドリンクで顔を洗うが、それほど効果がある訳でもなかった。
後半のシングルトラックは全て押す事に決め、ランニングに徹した。
それでも平地と登りはペースを維持し続けた。
情報が少ない為に今のポジションが全く分からないが、
2時間の時点で暫定4位とアナウンスがあった。
4位と3位では、天と地ほどの差がある事は
長い競技生活で骨身に染みて知っている。
狙うはポディウム(表彰台)だ!
気持ちを切らさず、攻め続けた!!
■これが最終周回?
スタートラインを超えた時、電光掲示板には残りが17分とあった。
ぎりぎり1周出来るか?と思い、コントロールラインを通過した。
ペースを上げ、最終周回へ入っていった。
身体はそれほど疲れておらず、まだまだ攻めた走りが出来そうだ!
下り以外は・・・
順位も分からないまま、後ろは気にせず自分の走りに徹した。
シングルトラックの出口付近の上りで泥に足を取られた。
足を付き、バイクを押す事にした。
若干のタイムロスを感じながら、最後の砂利の上りへ入っていった。
前を行くライダーは2名!
2名とも抜くつもりで、攻めた。一人目は上り口を過ぎた切り返しのコーナーで抜き、
中間地点付近で二人目も抜く事が出来、そのままの勢いでゴールラインを目指した。
時計を見ると2時間59分!
残り1分あるのか!?
もう1周出来るか?と思いながら、ゴールラインを目指した!
■13秒の重み
ゴールラインを通過したときには3時間00分13秒だった・・・
14秒及ばず、ゴールとなった。
2度の落車や泥が目に入った事、ブレーキの不調のどれか1つでも無ければ、
もう1周は出来ていただろう。非常に悔やまれる結果だ。
今回の順位はともかく、課題の多いレースとなった。
しかし、機材の選択では多くの問題点を浮き彫りにする事が出来た事は大きな収穫だった。
ブレーキやアイウェア、グリップ等々・・・
虎姫では同じ過ちを繰り返さないように、万全の体制で臨みたい!
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