Sea Otter Classicへ向けて その 四

海外遠征記 その4
【出国!】
いよいよ出国の日が近づいてきた。木曜日の17:30に出発予定だ。今まで数度海外に行った事があるが時差ボケをした事が無かった。しかし、今回も無いとは言い切れない。
しかも今回はレースにエントリーして力を出し切るのが目的なので、時差ボケになる事は絶対に許されない。
そのため、水曜日に帰宅すると食事を済ませて、すぐに寝た。21時前に寝て、24時に起き、それから起き続け、飛行機で食事を取った後に寝る予定だ。つまり出国前日から現地時間で生活するという事。
睡眠時間が3時間程度と短いが国内のレースの時も似たようなものなので、あまり不安は無かった。
24時に目覚まし時計が鳴り、意外とすっきりと目覚める事が出来た。
眠気覚ましにコーヒーを飲み、朝ごはん(現地時間での)を食べた。これから出国準備に取り掛かる。
まずは自転車の整備だ。掃除だけは週末に終わらせていたので、メンテナンスとパッキング作業をしなければならない。しかし、時間だけはたっぷり有るので丁寧に作業を進めた。
ブレーキパッドは前後共に残っていたが、新品に交換し変速機の調整もすんなりと終わった。ワイヤー・チェーンに注油をしてメンテは終了。パッキング作業は色々と試行錯誤を繰り返し、無事に終えた。試しに抱えてみるとやはり重い!完成車重量は9kg程のはずだが、工具(六角レンチ・タイヤレバー・フロアポンプ・ヘックスレンチ・エアゲージ・トルクレンチ・チェーンオイル(スプレー式でない))とヘルメット・シューズ・ウェア類・着替え等々が入っているので、重くなってしまった(空港で計ると25kg)。現地で入手するものとして、スペアチューブと携帯空気入れがある。事前にモントレー市内の自転車屋の住所は調べておいたので問題は無い。
反対に手荷物はバックパック1つで身軽だ。カメラ・携帯・財布・パスポート・ボールペン・上着一枚・ハンドタオルくらいしか入っていない。
一通り準備が済み、13:00くらいに家を出た。忘れ物が無いか、何度も確認をして家の鍵を閉めた。
これから起こるだろう色々な事を考えると楽しみだ!
【空港で】
自転車があるので早めに搭乗手続きを済ませておきたかった。カウンターへ向か
い専用の端末で手続きを進めた。今回はeチケットという紙ではない航空券を利用してみた。
パスポートを読み取らせ、手続きを進めると現地での滞在場所(ホテル名・郵便番号)の入力が必要になった。携帯電話とipodのメモに全てメモリしていたので、入力し先に進めた。
自転車を預ける時に、問題が発生した。というのも関西からサンフランシスコへの移動は問題ないが、モントレー行きの飛行機が小さいので自転車が詰めないかもしれないという事らしい。
それで色々と聞いてみると最悪の場合、荷物を捨てて行くか(そんな人間がいるのか?)、自分で移動するかしないとの事だった。レースに行くのに自転車無しはありえないので荷物を捨てるのは除外、自分で移動となるとレンタカーしかし国際免許は持っていない。どうするか?と不安になった。
とりあえず、自転車は預けて超過料金1万8千円を支払った。領収書を受け取り、
すぐさま本屋に向かった。アメリカでのレンタカー事情を調べる為だ。
色々と見ていると、一部のレンタカー会社は免許証の翻訳サービスも実施しており、国際免許は必須ではない事がわかった。しかし、事故等のトラブルでレースに出られなくなるのは避けたかったので、レンタカーは最悪の選択肢とした。
あとは現地で必死の説得劇を演じるしかないと腹をくくった。
レースをしにアメリカに来ている事、生活は掛かっていないが命がけである事を伝え、土下座でもしてやると思ったら気が楽になった。おかげで搭乗時間までリラックスする事が出来た。
【入国】
機内で入国の為(関税等の申告書)の記入をする必要がある。そのため、機内にボールペンを持ち込むことをお勧めする。機内で記入を済ませておいた書類とパスポートを手に列に並び、イミグレーション(入国管理)と写真撮影と指紋の登録を行い、いよいよアメリカに入国だ。自転車を受け取り、入国審査場へ移動しようとしていたら、空港のスタッフが「自転車かい?」と聞いてきたので、「モントレーまで行くんだけれど」と言うと親切にも「ここで預かるから」と言ってくれた。そのまま自転車を預けてエスカレーターに乗った。
全身丸見えに出来る噂の機械に通された。上着と靴を脱ぐように言われ、機械に入れられた。
パスポートを入れておくベルト式のケースを付けたままだったので、外して再度機械に通された。
問題なくチェックが終わり、入国完了だ。靴を履きながら、モントレー行きの飛行機内に自転車を詰めるかどうか聞かなければならない時がきた。
「いぬねこ劇場 第一幕」の開演か?と思いながら、ユナイテッド航空のカウンターへ行った。つたない英語で自転車の運搬が出来るかどうかを聞いたが、女性スタッフは「私では分かりかねます。後から来るスタッフに聞いてください。」と言われた。後から来るスタッフが搭乗前15分とかに来るはず・・・
とりあえずユナイテッド航空のスタッフを探し、聞いてみる事にした。残り時間が50分と短いがとりあえず来た方向に戻った。まずは案内所のスタッフにユナイテッド航空のスタッフのいる場所を聞きだすこと、走り回った挙句に搭乗手続きカウンターに戻された。男性スタッフがいたので、聞いてみた。「日本のカウンターで飛行機が小さいから自転車が載せられないかもしれない。と聞いたのだけど」。
すんなり「うん、問題ないよ。OK!OK!」あまりにもあっけない結末ので、イマイチ信用出来なかった。
結果としては問題なく、移動が出来モントレーまで楽に移動が出来た。
飛行機は確かに小さいプロペラ機だったが、飛行機の貨室はそれほど狭くは無い様だ。
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モントレー行きのプロペラ機!
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見覚えのある段ボール箱に一安心・・・
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無駄になったレンタカーガイド・・・嬉しい誤算?だった
つづく・・・

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