記憶を辿りながら・・・

先日というか先週行われたマウンテンバイク全日本大会2010のレポートを書こうと思う。
尚、感想等は個人的なもので、全くアテにならないと思って下さい。
日時:2010年7月19日(月)
場所:富士見パノラマ
天候:晴れ
ジュニアのレースは後半の半分しか見られませんでしたが、
1周目に落車したもののディフェンディングチャンピオンの山本挑選手がトップに立ちそのまま逃げ切り優勝した模様。
半分しかギャラリーしていないものの、2位以下を突き放していたのが印象的だった。
上りも別格といった感じ!
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ジュニア二連覇の山本挑選手!上りも勢いが死なない走りでした!
U23と女子のレースは、まとめて
U23はとても楽しみなレースだった。
昨年の優勝者の平野星也選手が抜けた今年、順当に行くなら竹之内選手が優勝するのが順当だが・・・
今年は春先からヨーロッパに渡り、マウンテンのレースは今年初のはず・・・
しかし、ジュニア時代からの経験値を考えるとその辺りは考えなくても良い気もしていた。
結果は1周目でトップに立った竹之内選手がそのまま安定した走りで2位以下を引き離し優勝した。
2位の合田選手は以前レースでその走りを見たことがあったが、下りの早さは飛びぬけていたのが印象的だった。
上りも遅いとは全く思わなかったが、上りの強さは竹之内選手が1段か2段上のような感じを受けた。
U23枠は竹之内選手の時代になるのか?他の選手が追い上げてくるのか?今後が楽しみなカテゴリーだ。
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U23王者の竹之内選手。上りも下りもスムーズで安定していました。
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2位合田選手と1位竹之内選手です。相変わらず竹之内選手は飄々とした表情です
女子のレースは国内ただ一人のプロ片山選手に周りがどこまで立ち向かえるのか?
が楽しみなレースだった。
スタート地点に立った片山選手は保冷剤を装着できるベストを着こんで、体温が上がり過ぎないようにしていた。
北京オリンピックでも見られた光景だ。
しかし、他の選手はもちろんしていない。
スタート前から既に違いというか差があるのだ。
サポート体制も充実しており、走る事のみに注力できる事は他の選手の環境を考えるとある意味卑怯と言えるほどだ(失礼)。
個人的には教員職をしながら参戦している矢沢みつみ選手を応援していた。
しかし、気になったのは5月は26インチに乗っていたが、今日は29インチに乗っている事だ。
ルイガノグリーンカップでは26インチだったが、その後すぐにスイッチしたのだろうか?
女子のレースは、頭鉄板レースで2位以下に誰が付けるか?と1位との差はどのくらいなのか?が気になるレース。
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3位の矢沢選手。明らかに後半は上りの勢いが死んでいました。29erは機材選択ミスか?
途中矢沢選手が2位につけるも、中込選手に2位を譲る形となり3位に後退・・・
そのままの順位となった。
明らかに1位の選手は別格で上りの早さは全く次元が違うと言えるほどだった。
シニアエリート
本当の日本一を決めるカテゴリーで、注目は山本幸平選手。3連覇なるのか?もしくは他の選手が勝つのか?
優勝争いには絡まないと思うが、やまめの学校でお世話になった堂城選手が最後尾からどこまで上がるのか?
いろんな意味で楽しみなレースだ。
スタートの号砲とともに山本選手が飛び出し、数秒で2位との差を10m程開いていた。
2位にはどうやら武井選手が付けている。その後は平野選手か?小野寺健ちゃんどうした?
その後は団子状態で初めのシングルへ向かった。
半周を終えてゲレンデの上りで1位は平野選手・山本選手・武井選手と続き、4位以下は少し離れている。
しかし、山本選手の表情がさえない!?というか苦しそうだ??
反対に調子が良さそうなのは平野選手!これは楽しいレースになりそうだ!!
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流石王者です。力強い上りでした!
そして超ドライで高温のハイスピードレースで、多くの選手がトラブルに見合う事に。
後で聞いたが、2位の平野選手は3度のパンクにあったようだ。フィードで3回ホイール交換を行ったと言っていた。
しかし、それでも2位で集中力を切らさずに走った事は素晴らしい事だと思う。
まだ23歳・・・末恐ろしい選手だと言えると思う。
3位争いに絡んだのはBSアンカーの辻浦選手!!今年ポイントが無いので58番手のスタートだったはず!?
半周で50人以上抜いてきたのか!
ポディウムをBSアンカーで独占か!?と思われた、が。
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熱い3位争い!!制したのは・・・
期待の堂城選手は1周目の前半シングルでパンク&落車で大きく出遅れてしまったようだ。
50位くらいで1Lap目を通過・・・
同ポジションのパック内では上りは余裕があり、スピードもあるが前のパックを捕えられる程の勢いは見られない。
じわりじわりと追い上げるタイプのライダーには、このレース展開は厳しすぎる。
先頭の二人は驚異的な速さでレースを消化しているから。
2周目からは山本選手が大きく抜け出し、2位以下を引き離し続けた!
上りはダンシングでペースを落とすことなく、力強く前へ進んでいた。
特筆すべきは2位の平野選手で1位山本選手と上りのスピードはそれ程違いがないように感じたことだ。
上りは左右の振りが大きいダンシングで乗り切っていた姿が印象的だった。
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少し独特なダンシングフォームが印象的な平野選手!将来が楽しみです!!
3位以下は大きく離れ、その後色々な選手が争うものの、
最後には松本選手が辻浦選手を上りで引き離し逃げ切った形になり終了した。
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我慢大会を制したのは松本駿選手でした。個人的には辻浦選手が・・・
日本一決定戦を見た個人的な感想を・・・
シニアに限らず1位の選手が大きく抜きんでているのが今の日本の現状だと感じられた。
日本の競技レベルが上がっているのではなく、あくまで一部の競技者のレベルが上がっていると言える。
さらにワークスライダーの数が少なくなっているのが、残念でもある。
オリンピックゲームでは中国やその他のアジア勢、その他の国々は国を挙げて選手を育てバックアップする制度が出来ているが、日本にはそれがない。
企業が選手を育て、バックアップしていくしかないのが現状だ。
ロンドンオリンピックに日本が出場枠を取り、2名以上参加出来るとしても2番手以降は誰がふさわしいのか?
そして、その先は?未来はあるのか?
この辺りは経済界にも言える事で、日本という国のスタンスが見て取れる。
経済的に潤っていた時代は企業もお金や手間を出せていたから、それでも良かっただろう。
しかし、時代も下り経済も今後大きく発展が望めない時代。
今後どういう形になり、落ち着くのか未だ不明だ。
競技レベルだけでなく、たくさんの競技者と興味を持ってくれる人々が増える事を祈るだけである。
個人レベルで出来る事を考え、行動しようと思う。
全日本に参加された競技者、ならびに関係者の皆さま、お疲れ様でした。そして、無事に終わった事に感謝します。
おかげで楽しい時間が過ごせました。
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会場で見つけた面白写真、其の一!長野を牛耳る軍団らしい!?入団希望!!
 

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