ヒュッテいぬねこ 2010レースレポート#2-2

前々回の続き
【3時間が経過!】
ラップタイムは大体13分を切るくらいに落ちていたが、身体はそれ程タレていない!
段差を越えるときにも重心移動は出来るし、下りでもペダルの上に立てている。
しかし、腹筋の無さからくる腰の痛みが顔を出していた。
3時間が経過し、残りが2時間と頭で考えてしまった。
しかも、あと2時間「も」と考えてしまったのだ。
そこには弱気な自分がいた!
そして、ゲレンデから林間の遊歩道へのアプローチの下りで派手に落車してしまった。
落車の瞬間地面に頭を打ち付けて、「バキッ!」とヘルメットが派手に音を奏でた!
自転車は縦に回り、身体は地面を滑り落ちた・・・
後ろから複数のライダーがいたのは知っていたので、素早く自転車を引き寄せコースから外れた。
まずは身体のチェックを行い、右腕に痛みがあるが大した怪我ではないし、他の部位には怪我はない事を確認。
次はバイクのチェックだ、どこにも破損はない事を確認して一安心!
次にヘルメットの確認だ!
派手な音をたてたので、破損を覚悟したがどうやらプラスチックのストラップベルトが外れただけのようだ。
そして、ボトルのドリンクを一口飲んで、一息ついて再度走りだした。
腕は痛むし少し出血しているが問題ないようだ。
ハンドルは切れるし、押さえも効く!
しかし、落車の為にハンドルが少し曲がったようだ。
この周回の後にピットで再調整が必要だ!
まずは集中しなおして、この周回を消化するだけだ。
アスファルトの上りで、エネルギー補給をドリンクだけでしていた為、
急に尿意を催した。
今までで初めての事だった。
レース途中であるが、駐車場の端にあるトイレに行ってすっきりした。
時間をロスしてしまった。
【ピットに入り!】
ピットでボトルにドリンクを補給しなおし、ハンドルの角度を調整しなおした。
この周回では落車の原因を探る事にした。
確かに疲れから集中出来なくなりつつあるが、何が原因かを知る必要があるからだ。
ピットから力なく出て行き、落車した下りに入った。
大勢のライダーが通過しているために、轍が発生しブレーキングギャップも出来ている。
しかし、木の根や岩があるわけではない・・・
ただの凡ミスで落車したのだろうか?
と考えながら落車ポイントを通過した。
ふと腰の痛みが気になっていない事に気がついた。
今まで感じていた痛みはどうしたのだろうか?
だが、あと1時間半!
出来る限り集中して走る事を目標にした!
【最後の追い込みで】
それから1時間くらいはゲレンデのコーナーワークは最悪だったが
その他のセクションはペースがタレてはいるものの集中出来ていた。
特に最後の長いアスファルトの上りと下の駐車場から上の駐車場へのアプローチの上りは
ギャップを上手く処理し、前との差を詰める事が出来ていた!
まだダンシングも出来るし、ギャップもいなせる!
残り30分を切った時にあと2周回が限度だろうか?
と思いながらピットを出て行った。
その後、2周目の最後のアスファルトの上りで残り時間が1分30秒とアナウンスがあった!
もう1周は無理だろうと思ったが・・・
ダンシングやギャップの処理も出来るくらいだから、ペースアップも出来るはずだと思い直した。
それでも間に合わなければ、それまでだし、今日は練習のつもりなのだからペースを上げてみた。
しかも、この周回で終わり!というのは自分が勝手に決めた事!
なら、あと1周イケる!と決めるのも自分だ!
ギアを2枚重くし、ダンシングでペースアップ!!
足は音を上げる事なく、反応してくれた。
残り20秒ほど残し、もう1LAPへ突入だ!
【最後の最後に】
最後の周回はライダーが少ない為にかなり走りやすかった。
前に見えるライダーに追い付き、追い越す!
最後の上りでもペースを維持したまま耐えた!
本当に最後だ!
5時間を一人で戦えるか?不安だったが補給食の問題もありつつ
十分過ぎるくらいの満足度だ!
腰の痛みも気にならないレベルまでになっていた。
今回のレースでも得るものが多く、気分良く終わる事が出来た!
【総括】
同僚に誘われたが、同僚はランナーだったので実は日曜日のトレランに誘ったらしかった。
しかし、ライダーの自分にはレース=自転車だったのだ。
お互い自分の都合の良い解釈をしてしまったようだ。
今回のレースではツールド国東でのスタミナ不足疑惑を解消する事が出来、
さらに色々と試せて収穫が多かったと思う。
例年の3ヶ月先を行っているという感覚は正しいと確信した。
しかし、課題も見つかったのでこれからの練習のベクトルを修正していこうと思う。
数字は持って帰れなかったが、収穫あり!でした。
正式な結果は12位とアナウンスがありました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です